良いものには金に糸目をつけず

いくらでも払う、ということができる (もしくは、できた) のがアメリカで、それがあの国の強さにつながっているのかな、と思いました。今回のスパコンにおける事業仕分けの議論を見ていて。


あちらでは本当に潤沢な資金が継続的に計算機科学に投じられてきた。軍を経由して、というところはありますが。そのお金が今のこの分野におけるアメリカの強さの源になっている。のみならず、その成果は世界中の人に恩恵を与えている。そのほんの一例がインターネット。


日本もそれなりに一生懸命がんばってきたと思います。でも、ついて行くのが精一杯で、ちょっと油断すると取り残される。今回のスパコン関係の話なんか、その好例。この程度でピーピー言わざるを得ない。アメリカ一=世界一であるのが当然な国と、「1位でなければ駄目なのか」と言われてしまう国の違い。肩肘張らずに表彰台を独占している国と、世界一になるために国家戦略が必要な国の違い。


そんなんだから、計算機科学、というか、情報科学の分野で日本が人類全体に貢献するというところまで行き着くのは難しい。まあ、アメリカに比べると小さく貧しい国なので仕方のないことなのですが。


仕分けで話題にした計算機科学の分野について、心に浮かんだことを書いてみました。でも、実は気候学も似たようなものなんだよね。もうスパコンの仕分けについては書かないことにしたけど、その辺が温暖化とちょっとだけ関係しているので追記してみました。


これまでのスパコン仕分け記事
http://d.hatena.ne.jp/onkimo/20091113/1258084780
http://d.hatena.ne.jp/onkimo/20091116/1258297405
http://d.hatena.ne.jp/onkimo/20091116/1258345793
http://d.hatena.ne.jp/onkimo/20091117/1258447165
http://d.hatena.ne.jp/onkimo/20091119/1258600314
http://d.hatena.ne.jp/onkimo/20091124/1259031989