Mr. サンデーで SPEEDI を

取り上げていました。


用事を済ませている間にちらちらと見ながらだったので、詳しくは見れませんでしたが。


テレビをつけると、安全だと思われた浪江町原発から 30 km 以上離れた地区に移動した人たちが、放射性物質を浴びたことを取り上げていました。テレビを見ていると、深刻な量の放射性物質を浴びた人がインタビューを受けていました。明るく語るその人が痛々しかったです。でも、あれれ?VTR の後にミリとマイクロを間違えたとのコメントがありました。僕は 1000 倍の痛みを感じたのかな?


とはいえ、量の問題ではないところもあります。やはり、放射性物質が降り注いだと後で聞かされたら、良い思いはしないでしょう。


SPEEDI の予測があったら、彼らは放射性物質を浴びることはなかっただろう、というのが、Mr サンデーの意見。国の説明は、放出された放射性物質の量が分からないから発表しなかった、なんですが、コメンテーターの皆様は納得されません。宋文洲さんは、シミュレーションの結果からは、たとえて言うなら石の飛んでくる方向がわかる、石の大きさが分からないから発表しないのはおかしい、とおっしゃっていました。


うーむ、このたとえ話で言うと、量が分からないというのはいつ石が投げられたかわからないということでもあるんですよね。飛ぶ方向は時間によってくるくると変わる。石が投げられた時間がわかればどこに飛んでくるかわかるんだけど、それがわからないわけです。もちろん、今はだいたいいつ放出されたか分かっている。そこでシミュレーションを見ると、見事に予測できていたように見えるわけです。


何でも、木村太郎さんはドイツの、宋文洲さんはノルウェイのシミュレーションを見て放射性物質がどこに飛んでいくか把握されていたそうです。海外ではどこに放射性物質が飛んでいくかは常識だったと宋さんはおっしゃいます。浪江の放射性物質の話をしているときに、一ますの大きさが福島のかなりの部分を覆い尽くしそうなシミュレーションに言及されるとは、すげーな、と思いました。ま、だれも不自然には思わないでしょうな。


シミュレーションが公開されないことを批判する話の流れには、正直、ちょっとげんなりしました。ただ、結果的に被災者に有用な情報が降りてくるのが遅かったのはなぜか、という観点から、興味深く見ることができたのも確かです。


温暖化ブログのはずなのに震災後は SPEEDI の話ばっかりしてきました。世間ではまだまだ取り上げられることもあるみたいですが、この話を一区切りさせるために、自分の考えをもう一度書いてみようかと思います。ポイントとしては、このあたりかな。

  1. ある意味、最大の問題は SPEEDI が当たりすぎていたこと。
  2. 開発にすんごい費用がかかっているね。
  3. だだもれ SPEEDI はあっても良いかなと思うようになってきた。
  4. 震災当初とある程度落ち着いてからでは避難区域の設定に違いがあってもよいはず。


最近ちと忙しいので、のんびりと書いていきます。