日本の気象学は今回の原発災害に対して

あんまり役に立たなかったわけです。*1 そして、それを苦々しく思っている人は多いわけです。


気象学の外からのそういった意見の一端が、こちらのブコメに現れています。*2

日本気象学会会員各位 2011年3月18日 日本気象学会理事長 新野 宏 へのブックマーク -- はてなブックマーク
http://b.hatena.ne.jp/entry/wwwsoc.nii.ac.jp/msj/others/News/message_110318.pdf


また、気象学者の少なくない数が、忸怩たる思いを抱えています。


今後、何らかの総括はあるでしょう。


とはいえ、これから役に立つことがあるのかなと思います。


ここしばらく、日本は壊れた原発を抱きしめて歩んでいくことになるわけです。隣に放射能がある日常がやってきます。まるで、杉花粉の中で暮らしているように。花粉以上の被害が出ないことを祈っていますが、ね。


そして、気象学は日常の中で大きな役割を果たしてきました。


どんな形で貢献すべきだったか。今後、どんな形の貢献がありうるのか。思うことがいっぱいありすぎてまとまらないので、ゆっくり書いていきたいと思います。


ま、温暖化とはちょっとはなれてしまいますが。

*1:本当は日常業務を通じて (つまり、天気予報を通じて) 役に立っているのです。そのほかのルートでも、ね。ただ、今回のような非常事態ではそれはいいわけにしか見えないでしょう。

*2:まあ、気象学会のあり方への批判が多いわけですが。でも、それも役に立たなかったところからわき起こっているところもあるわけで。