テレビを見ていたら

飯舘村の村長さんが電話に出ていました。飯舘村とは、SPEEDI の予測で、比較的遠距離にあるのに、放射性物質が 100 mSv を超えている、とされた村です。


途中からしか聞けなかったのですが、水道から規制値以上の放射性物質が検出されたという報道について、次の日は規制値以下に下がったのに NHK は報道をしてくれない、と苦情を述べておられました。


私の印象ですが、情報がこないことに対する怒りより、使い方のわからない、偏った情報がもたらされることへの戸惑いの方が強いように思えました。


昨日の記事の続きですが、この状況で、SPEEDI の結果がどのような役割を果たせるのか、飯舘村内部被曝等価線量が 100 mSv を超えるというあの図から村長がどんな情報を得られるのか、考えています。


私としては、生のシミュレーション結果よりも、きちんと加工されたデータが提供されるべきだと思います。生データが提供されるとしたら、データの取り扱いがわかる村の職員宛であるべきだと思います。


現実問題として、SPEEDI のデータは大して波紋を広げていないようなので、発表されても実害はなかったみたいですね。地元の方は、そして、多くのその他の日本人も、十分なスルー力をもっておられたようです。


まあ、マスメディアを見た私の感想で、本当は大騒ぎになっているのかもしれませんが。そうでないことを祈ります。<追記>
昨日のエントリと違うことを言っていると思われそうなので念のため。


昨日のエントリは、本心では発表したくなかった原子力安全委員会が周りの圧力に負けてやむを得ず拙速な発表したのでは、という私の推測の元に書かれています。もちろん、仕事してますよと言いたいがための下手なアピールだったという可能性もありますが、そうでないと信じたい。


でも、一方で、拙速なりにきちんとした仕事をした方がいいかな、と思い始めてもいます。mobanama さんのブコメを見たこともありますが。


朝日の社説に文句を言いましたが、それについては意見は変わっていません。責任あるメディアたるもの、こういうときこそきちんとスルーするなり、わかりやすい解説記事をつけるなりすべきだと思います。"住民が甲状腺に100ミリシーベルトを超える被曝(ひばく)をするおそれがあるという。" なんてデマを書くとは、言語道断。