果たしてリベンジと

なるのでしょうか???


槌田さんが再び、いえ、みたび、裁判を起こされました。


以前、気象学会を訴えた裁判で問題になった論文の"続編"を槌田さんは気象学会に投稿しました。以前と同じように査読に回され、以前と同じように不掲載が決定し (リジェクトされたままの論文の続編ですから当然)、以前と同じように提訴と相成った訳です。


なんという様式美。


こちらが訴状です。
http://env01.cool.ne.jp/global_warming/saiban/20110228.pdf


槌田さんの熱烈な支持者、近藤邦明さんが裁判に関する
資料をまとめたページもご覧ください。

気象学会第二裁判 論文掲載拒否事件訴訟 -- 環境問題を考える
http://env01.cool.ne.jp/global_warming/teiso.htm


この裁判について、槌田さんによる報告はこちら。

CO2温暖化を問う2つの裁判報告(18)
http://env01.cool.ne.jp/global_warming/saiban/20110301.pdf


基本的に以前の裁判と同じですね。槌田さんの訴状を見ると、以前の様式を踏襲しつつ、新たな工夫を盛り込んでおられます。


裁判も三回目ともなると、伝統芸の域にまで達することができるのですね。


裁判報告の中で私が特に気になったのはこのくだり。


…、「言いたいことを言う」ために本人裁判とし、原告本人の気持ちを正面に掲げることにした。


「言いたいことを言う」、「本人の気持ち」、それが大事ということなのでしょうか?


もしそうだとしたら、裁判所でやるこっちゃないだろ、とは思います。弁護士や裁判官という高給取りたちの時間を、自分の思いをぶちまけるために占有するのですから。


何というか、税金の無駄…。


まあ、訴訟費用を払うのは負けた方になるので、それはそれでかまわないかもしれません。それにしても、気象学会もいい迷惑です。裁判に勝っても、持ち出しがゼロというこはありますまい。


槌田さんには、裁判にがちで勝ちに行ってほしいですね。本人訴訟なんて頼りないことをやるのではなく、相応の報酬を払って腕っこきの弁護士を雇い、気象学会をつぶしに行ってほしいところ。裁判所で気持ちを語りたいなんて、話し相手を求めてコールセンターにクレームの電話をかける孤独な老人を思わせる話で、哀しすぎます。


「気持ち」とかを書くのはブログでやっとけ、と、「温暖化の気持ち」を書いている私としては思うのです。


いえ、面と向かって尋ねたら、槌田さんは勝つつもりだとおっしゃることでしょう。そして、地球温暖化の欺瞞を暴くことが目標である、と。


この裁判、生ぬるくウォッチしたいと思います。


追記:
上で URL を示した槌田さんの報告には、「温暖化懐疑論批判」を訴えた裁判についてもコメントがあります。裁判は証人尋問に向かっているようで、槌田さん側の証人として、池田清彦さんと武田邦彦さんの名前が挙がっていました。


最高!めまいがするほどすてきな人選です!


赤祖父さんや伊藤公紀さんのような人たちではなく、このお二人を選んだ槌田さんの選球眼に脱帽。


武田さん、池田さんも、槌田さんの応援を引き受けるとは。士は己を知る者の為に死す、ということでしょうか。なんか、すごくとんちんかんなことを言っている気がしますが、まあとにかく、是非、槌田・池田・武田という、懐疑論三大 '田' の活躍をみてみたいものです。


…、遠いところから、ですが。