kikulog を読んでいたら、おもしろいコメント
を見つけました。
"地球温暖化問題つづき" コメント #57 -- kikulog
http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1292162073#CID1292934523
#57. 一公務員 — 2010/12/21@21:28:43
ふだんはROMなのですが、たまたま私は環境省の職員なもので、ひとことコメントを。
環境省・経産省を含め、政府の偉い人たちは温暖化懐疑論など歯牙にもかけない(サイエンスの世界で懐疑論が主流になる可能性がゼロに近いことを百も承知であるから)ですが、私個人としては懐疑論の隆盛に若干の危惧を感じているところ。
私個人が温暖化について一般の人に説明するときは、懐疑論否定(と、京都議定書不平等条約論否定と、日本は乾いたぞうきん論否定)に相当の時間を割きます。
ただ、懐疑論を的確に否定するのは相当難しいですね。
IPCCの権威と、水俣病の歴史(水銀原因説否定論が被害の10年にわたる拡大を招いた)でそれっぽく説明して、概ね納得してもらえますが、あまり論理的ではないなぁと思います。
まぁ、一般の人が理解するには難しすぎる問題なのでしょう。
温暖化のメカニズムは頭から信じてもらった上で、各国間の公平性と日本の削減可能性の議論に時間を割くのが効率的だと思っていますけど。
まぁ、一般の人が理解するには難しすぎる問題なのでしょう。
みたいなあたり、反発されそうですが、実際、そうなんですよね。連立一次方程式が解けるかどうか、といった理系的素養の人たちに、メカニズムをきちんと説明することなんてできませんから。ええ、多いですよ、そんな人。
ただ、懐疑論を的確に否定するのは相当難しいですね。/IPCCの権威と、水俣病の歴史(水銀原因説否定論が被害の10年にわたる拡大を招いた)でそれっぽく説明して、概ね納得してもらえますが、あまり論理的ではないなぁと思います。
自分の説明が論理的ではないこと自覚し、残念に思いつつ、人をそれなりに納得させることで良しとし、政策を遂行する官僚の諦念が感じられます。
一公務員さんが本当に公務員なのか、定かではありませんが、環境省の人ならこのように感じていて不思議はないな、と私は思います。
ところで、温暖化懐疑論を歯牙にもかけない、としている点について。
某大臣が懐疑論に傾いているという噂を聞いたことがあるので一公務員さんのおっしゃることが本当かどうかわかりませんが、まあ、でも、おっしゃるとおりでも不思議ではないなと思います。
官僚の方が政策を作るために温暖化について知ろうとすると、東大をはじめとする有名大学の気象学関係の研究室の教授先生や、気象学会などに問い合わせることになるわけです。
そんな官僚のアンテナに引っかかるのは、「地球は温暖化しており、その主な原因は CO2 をはじめとする温暖化ガスである」という情報ばかり。懐疑論は耳にはいりません。
なぜか。
懐疑論が主流ではないからです。
それに、もし万が一、官僚がその気になって懐疑論を軸に据えた政策を立案しようとしても、誰も助けてくれないでしょう。文献を当たろうと思っても、出てくるのは普及書レベルの知識ばかり。学術論文や教科書の類は出てこないのです。
これではどうしようもないですよね。官僚は思うでしょう。ああ、懐疑論が主流になることなんて無いな、と。
それもこれも、原因は懐疑論研究者の怠慢です。きちんと学術論文を蓄積して、教科書を書いて、次世代を育てるカリキュラムを作り、気象学の主流になる必要があります。いえ、これ、私の持論なんですがね。
地球温暖化懐疑論者よ、団結せよ!! -- 気持ち^1
http://onkimo.blog95.fc2.com/blog-entry-21.html
懐疑論者の皆さん、頑張ってください。<追記>
一公務員さんの後に、変な人が湧いていますね。一人でいくつものハンドルを使うのは懐疑論者さんのお得意なんだろうか。私のブログにも昔そんなひとがいました。最初、早秋さんと名乗られていました。そのあと、つぶさんと名乗られ、ほかにもいろんなハンドルを使って縦横無尽にコメントを書き込まれていました。コメントブロックをしているのですが、プロバイダが割り振る IP アドレスがころころ変わるのでやっかいだった記憶があります。
ほかのブログでも複数のハンドルを使う懐疑論者さんを見かけたことがあって、こちらで記事にしています。
たまに onkimo でググったりしています。-- 気持ち^2
http://d.hatena.ne.jp/onkimo/20100619/1276943350
そういえば、kikulog で「つぶや」さんという方のコメントを以前見かけましたが、私のブログのつぶさんと性格がよく似ておられましたね。kikulog のつぶやさんには記事でちょこっと触れたことがありました。
kikulog を読んでよく勉強させていただいています。-- 気持ち^2
http://d.hatena.ne.jp/onkimo/20100912/1284303583
追記>