温暖化のための観測って、実は

あんまり行われていないんですよね。


本当は他の目的があって採られたデータを用いて調べていることが多いんですよ。


まあ、最近は、最初から温暖化のため、もしくは温暖化を主な目的としてデータを取ることもあります。


でもね。そうじゃないデータも多いんですよ。


どうしてこんなことを書くのかというと、こちらを思い出したからです。


SURFACE TEMPERATURE RECORDS: POLICY DRIVEN DECEPTION?
http://scienceandpublicpolicy.org/images/stories/papers/originals/surface_temp.pdf


以前、こちらの記事で取り上げました。


ちょっと感動的なグラフを見つけました。
http://d.hatena.ne.jp/onkimo/20100224/1267023010


問題はそこで取り上げた finalvent さん記事の中のこちらの画像。
http://homepage3.nifty.com/finalvent/images/wstation.png


先の pdf ファイルから引かれています。


まあ、finalvent さんは非常に婉曲な書き方をなされているので定かではありませんが、このグラフはそのほかにもいろいろなところ取り上げられて、懐疑論の論拠として語られていました。気象の観測点が減少したのは、温暖化論に都合の悪い観測点を消したからに違いない、との邪推です。


でもね。これらの観測点、温暖化のために設置されているのではないのですよ。日々の天気予報のためのものです。


だから、ステーションが減少したことを問題視したいなら、まずは天気予報の精度が悪くなったことを示さなければなりません。温暖化のことを指摘するのはその後です。


はたして、世界をだますために、日々の天気予報に使われているデータをねじ曲げることができるのか?


いえ、懐疑論の方はできるといいそうですが。


これについてはもう少し語りたいことがあるのですが、またいつか。