松浦晋也さんの書かれた

スベンスマルク説の紹介です。


スペンスマルクの壮大な仮説と、銀河系の中に生きる我々 -- 人と技術と情報の界面を探る
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20080916/1007987/


松浦さんの記事はいろいろなところでお目にかかります。読んで、いつも勉強させていただいています。ただ、この記事はちょっと同意しかねる部分がありました。


さて、この記事は、かなりスベンスマルク寄り。


記事はこんな感じで結ばれています。ウェゲナーの大陸移動説を引き合いに出し、受け入れられるまで数十年かかった例を述べて、

 スペンスマルク効果も、それぐらいのタイムスパンで検討していくべきものなのだろう。

 取りあえず、現状では、我々人類を含む地球の生き物すべては、周辺数万光年の銀河系空間の環境によって生かされている可能性を意識しておけば十分だろう。

 それにしても、これだけ壮大な二酸化炭素による地球温暖化を真っ向から否定する科学的な仮説が提出されているのに、一気に二酸化炭素排出権取引などという経済の話に踏み込んでいいのだろうか。

 私は地球温暖化を否定するだけの知識も知見を持ち合わせてはいないが、科学者の間ですら意見の一致を見ていないうちに経済行為に踏み込もうとする態度に、なんともいえないうさんくささを感じている。


まあ、お気持ちはよくわかりますし、同意できる部分もあるのですが、それでもスベンスマルク効果を重要視しすぎだと思います。


だって、"壮大な仮説"(壮大な、はスベンスマルク説を形容していると思います)であるから正しいとか説得力があるとかいうわけではないですから。