名古屋大 STE 研の

宇宙線なぜなに集

http://www.stelab.nagoya-u.ac.jp/ste-www1/naze/cosmicray/cosmicray-all.pdf


項目 47 「宇宙線が地球の気候に影響を与えているの?」

こんなちっぽけな宇宙線が、地球の気温に、ほんのわずかだけ
(0.2 度程度)ですが、影響を及ぼしているという解析結果があ
ります。
デンマークのフリツクリステンセンとスベンスマルクは、地球
の海洋上の雲の量と、太陽活動の相関を調べました。するとどう
でしょう。中層雲の雲の量が、太陽活動に伴う宇宙線の11 年変
動(25 参照)とよい相関があることがわかったのです。
彼らの解釈は次のとおりです。
♦ 太陽活動が弱くなると、銀河宇宙線の量が増大する。
銀河宇宙線は対流圏上層まで突入する。
♦ その間に大気をイオン化させ、このイオンを中心にして霧
の粒が形成されやすくなり、やがて雲に成長する。
気象学者は懐疑的ですが、物理学者は本当かもしれないと思っ
ています。


だそうです。


「気象学者は懐疑的」はよいです。「物理学者は本当かも知れないと思っています」…。うーーーーーん、そうなのかぁ。ま、「かも知れない」というのは幅の広い言葉ですしね。


あと、この文章の中では、気象学者は物理学者ではないのかもしれませんね。