こちらもいやーな感じの - 「温暖化の気持ち」を書く気持ち

情報です。前の記事に続いて。いえ、SSFS さん情報なんで、あんまりまじめに扱うのもなんなのですが…。

共和党のペリー・テキサス州知事が来年の大統領選に立候補を表明。クライメイトゲート事件を前面に押し出して、民主党を追い落とす材料にしようとしています。

http://www.guardian.co.uk/environment/2011/aug/12/rick-perry-climate-sceptics-president

http://cosmiclog.msnbc.msn.com/_news/2011/08/17/7399406-climate-controversy-spotlights-gop-stands-on-science

ペリー氏は人為的地球温暖化説に懐疑的であり、脅威派の科学者たちが自分たちの学説を守るためにデータを改竄したとの考えを示しています。

このような人がアメリカの大統領になったら恐ろしいですね。温暖化の科学が、政治の力でねじ曲げられるなんて考えたくもないし、*1 アメリカでそんなことがおきる可能性は低いと思っています。でも、大統領が明確に温暖化懐疑論を支持していたら…、どうなるのでしょうね。

嬉々として取り上げている SSFS さんも、恐ろしい人ですね…。

どうも、問題は温暖化の科学にとどまらないようです。

進化論も気候変動も否定、米大統領選に名乗り上げたペリー氏 -- AFP BBNews
http://www.afpbb.com/article/politics/2821106/7654736

進化論は「少々ずれた学説」で、気候変動は「科学者たちのデータねつ造だ」――米テキサス（Texas）州のリック・ぺリー（Rick Perry）知事は、2012年米大統領選に向けた共和党候補者指名争いへの出馬を約1週間前に表明した後も、時に問題となるほどの保守的見解を和らげるそぶりもない。

進化論と温暖化は、アメリカ保守層の攻撃を浴びているみたい。ペリー氏は保守派の反科学主義的主張にそった発言 *2 をし、それを党内の基盤固めに利用しているようです。

私としては、ペリー氏が大統領になるような心配をしているわけではありません。AFP 記事にあるとおり、このような主張は保守派の賞賛を浴びても、世論からは離れていくことになるからです。それに、今のアカデミズムは政治家の発言から影響を受けにくい構造になっているので、彼が 4 年ほど大統領になっても、アメリカの温暖化をはじめとする科学が死んでしまうことはないと予想しています。*3

でも、いやーな感じはぬぐえない。

ところで、SSFS さんも、もうちょっと取り上げる記事を選んだ方がいいですよ。ペリー氏を賞賛するなんて、まるでSSFS さん自身も進化論を否定しているみたい。

あ、それとも、実は天地創造論を信じているのかな？それはそれでありそうなことです。

ついでにペリー氏がマイナスイオンも推してくれるといいのにね！<追記>

またSSFS さんに取り上げて頂きました。ありがたいことです。

★急に勢いづくブログ

http://d.hatena.ne.jp/onkimo/20110820/1313830758
米共和党は人為的温暖化説を攻撃しているので、ペリー氏が突出しているわけではありません。これまで温暖化が政治的な争点になっていなかったようにとぼけても無駄。共和党優位の米議会では、すでに人為的温暖化説は通用しなくなっています。

「政治的な争点」！SSFS さんの中では、温暖化にせよ進化論にせよ、科学は政治問題なんでしょうね。そして、共和党=科学的真実なのでしょう。

共和党がマイナスイオンも推してくれるといいのにね www

*1:とはいえ、懐疑論の方はすでにねじ曲げられているとお思いでしょうが www

*2:なんで保守が反科学なのか、わかるようなわからないような…

*3:予算は大なたを振るわれるかもしれないけどね。