いつも見ているとあるブログの

コメント欄が荒れています。地球科学、ただし温暖化とはつながらない分野の研究者の方が書かれている人気ブログで、温暖化のこと 'も' 書いているブログなのですが、温暖化懐疑論者の方が暴れ回っています。


ブログの内容が薄い、とか、わかっていないみたいですね、とか、まあひどいひどい。私から見ると、ブログはとてもわかりやすく書かれており、温暖化に関して誤解があるようには思えません。なのに。


ブログ主の方は、かなりの批判的なコメントでも削除せずに掲載しておられるのですが、それをいいことにあんまりな振る舞いです。


懐疑論の方の建設的なコメントも数は少ないながらもありますので、私もよく参考にさせていただいていますが、しっかし、ねえ。


なぜこんなコメントを書くのでしょうか?もし本気で科学に一石を投じたいなら、温暖化研究者とコンタクトを取るべきでしょう。政策に疑問を感じているなら、政治家や官僚、もしくはマスコミなどに向かうべき。


そこまでの気合いはないのでしょう。それなら懐疑論者同士で和気藹々とやっていればいいのに、なぜか、温暖化研究者ではないブログに矛先が向かう。


ひどいコメントを書いている人、たぶん、このブログで"傷つけられた"のでしょう。


こちらの記事で千野帽子さんが書いていました。


反論を「まっとう」に書けて、読める場所にしたいです -- 日経ビジネス online
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090617/197865/
(login が必要です)

 「毎日が日直。『働く大人』の文学ガイド」の千野帽子さんから、こんなことを言われました。

「普段口にされないようなひどい言葉を使ったコメントはね。『筆者さん、あなたに私はこんなに傷つけられた』という、読者の方の悲鳴なんですよ」

 逆じゃないですか? と申し上げたら

「記事を理解できなかった、共感できなかった、ということを、人は筆者から傷つけられたように思うんですよ、きっと」


私もきっとそうだと思います。


たぶん、ブログ主さんの書かれていることを読んで自分を否定されたような、しかも理解ができないからバカにされたような気がしたのではないでしょうか。


ブログ主さんは、けっしてぞんざいな書き方をしておられる方ではありません。非常に丁寧にわかりやすく記事を書いておられますし、懐疑的なコメントにもしっかりと対応されておられます。


変な人がやってくるのは、ブログ主さんの責任ではないのです。


それでも、このようなコメントが湧いてくる。ものを書くと言うことの業を感じざるを得ません。


何か意見を表明すること。それは、たぶん、必ず誰かを傷つけてしまうのでしょう。私のようなブログだと読者が少ないからいいのですが、人気ブログだといろんな人が読み、そして、傷つけられる人が出てくる。


とはいえ、傷つけるのをおそれるあまり、毒にも薬にもならないような文章を書いても仕方ありません。表明するべき意見は表明しないといけない。


ということで、私は書き続けます。いえ、そんな高尚な決意はなく、のんきにバカブログを書くだけですが。


あと、私は平気できまぐれにコメントを削除しています。今のところ、問題なさそうです。