スパコン仕分けに関する

資料が公開されていました。


行政刷新会議ワーキンググループ・資料集
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/shiryo.html


の下にいろいろと置いてあります。


スパコンの資料は、この pdf の 3 ページ目から
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-am-shiryo/07.pdf


スパコン評価結果
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov13kekka/3-17.pdf


きちんと情報が出されている点、いいことだと思います。まあ、文章には書かれていないいろんな裏はあるのだとおもいますが。


この評価結果、多くの項目は妥当だと思います。これまでの次世代スパコン開発の経緯を知っている人が批判を行う場合、かならず出てきそうな項目ばかりです。考え方の違い、としか言いようのないものもありますが、だからといってそれらが妥当でないわけでもない。


逆に、推進側にはこれらの点をしっかり説明しておく必要があると思いますし、マスコミもスパコン開発の経緯について報道した上で議論してもらえたら、と思います。


とはいえ、前の記事にも

まあ、人の首を切るならそれなりの覚悟で臨んでもらわないと、切られた方は浮かばれない、ということですかね。

と書きましたが、その点に関する印象は変わっていません。前の記事はこれ

次世代スパコンは -- 「温暖化の気持ち」を書く気持ち
http://d.hatena.ne.jp/onkimo/20091113/1258084780


評価結果の次の項目、


スパコンの国家戦略を再構築すべきである。従来の検討者以外の新しい研究者を入れて、新しい議論を公開しながら行うべき。現状はスパコンの巨艦巨砲主義に陥っていないか。競争のルールが変わってきている可能性はないか。世界の中での位置づけを検討すべき。おそらく日本の先端技術についての国の形を変えるかどうかを検討することになるだろう。


項目全体はほぼ妥当ではあるのですが、 スパコンの国家戦略を再構築すべきである とか おそらく日本の先端技術についての国の形を変えるかどうかを検討することになるだろう。 みたいなところが気になります。


このあたりの大戦略は、科学者だけで決められるものではありません。スパコンのような科学技術インフラをどうするか、というのは、どうしても国が、そして政治が関わっていかないといけないはず。


それなのに、なんでしょうか?この人ごと感。何でも反対万年野党のにおいがします。


まあ、でも、仕分けの場、という制限はあるかもしれませんね。


今後は民主党が考えるスパコンの国家戦略を示しつつガチで戦ってほしいと思います。理系政権なのだから、それくらいのことができる人材を抱えていてほしいものです。