北極の海氷と海面水位の上昇の

関係で、前から思っていたことがありました。別にわざわざ書く必要もないので書かなかったのですが…。


よく、武田邦彦さんをはじめ、いろいろな人が、「北極の氷が解けても海面水位は上がらない。北極の氷は海に浮いている。海に浮いている氷が解けても海面は上昇しない、ということは、アルキメデスの原理を知っていればわかるはずだ」


ってなことをおっしゃっています。これに対するツッコミは、もちろん、グリーンランドの氷はどうするの、ということです。陸地の上にあるからね。


あと、もう一つ、全くマイナーな効果なので誰も言いませんが…。じつは、アルキメデスの原理を考えると、海の氷が解けると海面水位が上昇するのです。


理由?それは、海氷が解けた後の氷の密度が、海水の密度に比べて小さいから。だって、海氷の塩分は、海水の塩分より小さいのですから。


つまり、氷が押しのけていた海水の体積に比べて、氷が解けてできる薄い塩分の水の体積が大きいのです。その分、海面が上昇する。


でも、これ、本当にマイナーな影響しかありません。まったく騒ぐ必要がないので、ご心配なきよう。


わざわざ書いたのは、心の中で気になっていたものをはき出したかったからです。あまりにもアルキメデスアルキメデスとうるさく思ったので。そして、北極海のことをうだうだ言っている人、本当にちゃんと考えて言っているのかなって思ったので。


ということで、読まれた方、どうぞ、忘れてください。


あとでどれだけマイナーか計算してみよ。ということで、次の記事で実際計算してみました〜