悪魔のささやきブログを

ひさしぶりに見に行ったら更新されていた。復活か?たのしみ。


ブクマしたが、以下の記事

http://akumanosasayaki.blog.shinobi.jp/Entry/38/

で、論文

de Jager, C. and Duhau, S. 2009. Episodes of relative global warming. Journal of Atmospheric and Solar-Terrestrial Physics 71: 194-198.

を紹介していた (ちゃんと文献情報を載せているところが好感持てる。)


ちなみに論文自体は

http://www.cdejager.com/wp-content/uploads/2009/02/2009-episodes-jastp-71-194.pdf

pdf ファイルだけど論文のフォトコピー。著作権の関係か?


で、この論文なんだけど〜。太陽活動で気温の変化を示している。そして、太陽活動で説明できない部分を抜き書きして(図 4)、その部分について、近年の温度変化が従来の変動の振幅の中におさまっているでしょ!と言っている。ちょっと強引。よく通ったなぁ。まあ、雑誌が雑誌だからそんなものか。


で、図 4 をみると、ここ 40 年ほどで 0.4 度気温が上がっているのがわかる。つまり、太陽に原因を求められないなんらかの理由で温度が (100 年に 1 度という結構なペースで) 上がっているのであった!まあ、たしかに従来の変動の中にはいるけど。


温暖化のことを否定したいんだったら、図 2 (図 4 の元になった北半球温度のグラフ) の近年の部分に温暖化が見られないから、そちらを指摘した方がダイレクト!1950 年をピークに温度が低下している。ていうか、大丈夫なんかいな、こんな温度データ使って解析して。気付けよ、査読者。


そして、気象予報士、はれほれさんの目は節穴なのか?


と一旦書いたけど、よくよく読んでみると図 2 は 1960 年までしか書いていないのね。それじゃ、この図であっているかな。解析も 1960 年までのデータで、つまり近年の温暖化を取り除いてやっている模様。せっかくだから最近のデータまで取り入れて処理してみればいいのに。まあ、結果が変わってしまってややこしいのは容易に予想できますが。あれ、結果はそんなに変わらないかな?まあ、いいや。


温暖化をちゃんと否定しようとするなら、近年の温度上昇を CO2 以外の理由として説明することが必要。論文の著者たちは今の段階ではそこまで言えるほどの情報を持っていないことは自覚しているみたいではある。


でも、はれほれさん曰く

今回はIPCC二酸化炭素温暖化説に大ダメージを与えたJager and Duhauの論文を紹介する。

だそうで、どうも IPCC は大変な騒ぎになっている模様です。彼の言うことが正しければそろそろニュースになるでしょう。


あと、温暖化のシグナルを消したいなら 1800 年あたりからやった方がいいと思いました。赤祖父さんが Acknowledge されているけど、彼が主張しているみたいにね。